企業情報
私たちのルーツは、昭和11年に現社長の祖父である鈴木伊右ェ門が立ち上げた煮干しの製造販売業でした。富田一色町弁天町（とみだいっしきちょうべんてんまち）の小さな加工場で妻のかづゑが作業し、伊右ェ門が自転車で行商する。真面目で地道な商いを続けるうちに「うまい煮干しなら弁天町の伊右ェ門」の名が伝わり、お取引先を増やしていきました。
幼いころから父・伊右ェ門の行商に同行した二代目の脩平は、主力商品となった干物を自ら名古屋の市場に運び、売上を伸長。先進の冷凍技術をいち早く導入し、製造工程を大きく進化させました。
現社長・三代目の貴視は、市場や取引先に積極的に出向き、出会いや会話の中から柔軟な発想力を育みました。入社2年後の1985年に「ヒモノ食堂」を開業。ビジネスシーンを世界に広げ、質の高い魚をより安価に入手できるルートも確立しました。
三代に渡るお客さまやお取引先とのご縁と感謝を干物にこめて、より多くの皆さまに手作りの美味しさをお届けすることが、私たちの願いであり誇りです。
ご飯や味噌汁から立ちのぼる湯気と、焼きたて熱々の干物の香り。今も昔も、日本人が愛してやまない食卓の原風景です。新鮮な魚を開いて、味付けをして、干す。干物は、海に囲まれ豊富に収穫できる魚介をシンプルに美味しくいただく日本古来の素朴なご馳走です。
魚の品質を見極める目きき、丹精込めたていねいな加工。昭和11年の創業からこの基本姿勢を家宝のように受け継ぎ、ただひたすら真面目に取り組むこと。それが、弊社の誇りであり、美味しさを継ぐ信念です。こうした伝統の技に、最新の冷凍技術や情報収集力を融合させて、新鮮で衛生的な商品を提供することにも、全社をあげて注力しております。時代を超えて変わらない本物の味を、最新の技術の力でより多くの皆さまにお楽しみいただくために、日々進化を重ねてまいります。
株式会社四日市ひもの食堂 代表取締役
鈴木 貴視
伊勢神宮の神嘗（かんなめ）祭に合わせ、干物を奉納。神様に奉納しても恥ずかしくない干物づくりを目指して毎年実施しております。
